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サービスコンピューティング研究専門委員会 第29回研究会

(1) 10:20 - 10:30
オープニング

3月15日(金) 午後 講演(1) (10:30~11:45)

(1) 10:30 - 11:45
機械学習工学の現状と今後の課題
国立情報学研究所 石川 冬樹

−−− 昼食 ( 75分 ) −−−

3月15日(金) 午後 研究発表(1): サービス構築のための技術 (13:00~14:15)

(2) 13:00 - 13:25
環境適応型ソフトウェア実現に向けた検討
○山登庸次・野口博史・片岡 操・磯田卓万(NTT)

(3) 13:25 - 13:50
コグニティブAPIによる特徴量を用いた宅内コンテキスト認識手法の提案
○陳 思楠・佐伯幸郎・中村匡秀(神戸大)

(4) 13:50 - 14:15
コンシューマサービス向けRPA構成法の提案
○小林 透・荒井研一・今井哲郎(長崎大)

−−− 休憩 ( 25分 ) −−−

3月15日(金) 午後 講演(2) (14:40~15:55)

(5) 14:40 - 15:55
対話システムWEKDA(ウェクダ)における大規模化・高速化
情報通信研究機構 田仲 正弘

−−− 休憩 ( 25分 ) −−−

3月15日(金) 午後 研究発表(2): アプリケーション (16:20~17:35)

(6) 16:20 - 16:45
エージェントによる「こころ」センシングを活用した物忘れ支援サービスの提案
○前田晴久・佐伯幸郎・中村匡秀(神戸大)・安田 清(阪工大)

(7) 16:45 - 17:10
顔識別センサボックスとバーチャルエージェントを活用したスマート出退社サービスの開発
○平山孝輔・佐伯幸郎・中村匡秀(神戸大)

(8) 17:10 - 17:35
クラウド地図APIを用いない地図アプリケーション構築法
○須永 宏・阪口 輝・横山恵理(阪工大)

実施報告

(2019-03-15 中村)

委員長の中村@神戸大学です.

第29回研究会が盛況のうちに終了いたしましたので,みなさまにご報告いたします.

今回は,東京・国立情報学研究所(NII)で, 日本ソフトウェア科学会・MLSE研究会 との共催で行われました.

研究会では,2件の招待講演を交えて,合計8件の発表がありました.

1件目は,NIIの石川冬樹先生の発表で「機械学習工学の現状と今後の課題」でした. MLSE研究会との共催によるものです. 世界中で研究開発が進む機械学習をはじめとするAI技術ですが,それらをシステムや サービスに組み込む際には,従来のソフトウェア工学的なやり方が通用しません. 講演では,何が従来と違うのか,何を定義し,何を保証すべきなのか,どのように テストすべきなのかといった問題提起と共に,最新の研究をご紹介いただきました.

2件目の招待講演は,NiCTの田仲正弘様から「対話システムWEKDA(ウェクダ)における 大規模化・高速化」という題目でご発表いただきました.田仲様は,NiCTにおいて Web上の膨大な文書を様々な言語資源で解析し,自然な質問応答が可能な対話システムを 開発・運用していらっしゃいます.このような大規模システムの運用には,まさに サービス指向な設計・運用方法が必須で,それに伴う苦労話などもお話しいただきました.

一般公演においても,機械学習を組み込んだスマートシステム・サービスの発表が多く, まさにSociety 5.0を見据えた研究会だったと感じました.また,企業や大学からも 聴講に参加いただき,会場の椅子がほぼすべて埋まりました.大変良かったです.

各発表について,盛んなディスカッションが行われました. 中村研究室からは今回3件,学生が発表させていただきました. 有用な質問,コメントをいただき,これからの研究に大いに役立てることが出来そうです.

研究会の後の懇親会は,毎年3月恒例の学士会館にある中華料理レストラン「紅楼夢」で行われました. 話の中で,「SC研究会が発足して丸10年が経過した」という話になりました. 10年ひと昔とはまさにこのことであり,コミュニティのメンバーでお祝いをしました. 技術革新が目まぐるしいこの世の中で,10年たった今もサービスコンピューティングが 重要な技術として社会で活用されていることを考えると,我々がやってきた・やっている ことが間違っていないのだなと感じています.

開催に当たりご尽力いただきました,石川先生,田仲様,および,SC幹事団の皆様,また, 発表・ご参加いただいたすべての皆様に感謝いたします.

セッションの写真

セッションの様子です.

石川先生の招待講演.機械学習工学について,その狙いをわかりやすく解説いただきました.

田仲様の招待講演.対話システムWEKDAのアーキテクチャと設計・実装・運用について紹介いただきました.

会場の様子.

一般発表の様子.

懇親会の写真

おなじみのメンバー,企業から参加いただいた方,学生を交えて盛り上がりました.

SC研究会発足10年!!

次回の予定

次回のSC研究会は5月31日~6月1日に, つくばの物質・材料研究機構(NIMS) で実施されます.

申込みの締切りは2019年4月14日(日)です.

みなさん,ふるってご応募ください!!